てんかんの治療にはカルバトールと熱性痙攣を予防

けいれんを起こす病気に、てんかんと熱性痙攣がありますが、症状が似ているため判断がつきにくい場合があります。ただこの2つは、起こる発作がおこる原因が異なるので、治療法も違ってきます。
てんかんは、脳の慢性疾患で、脳の神経細胞に突然発生する激しい電気的な興奮によって発作を繰り返すのが特徴です。てんかん発作の症状は、興奮が発生する場所によって様々で、手足をがくがくと一定のリズムで曲げのばしするけいれんや、手足が突っ張り、体が硬直する発作、短時間の意識消失が突然起こる失神発作、全身や手足が一瞬ビクッとする発作、特殊な行動などいろいろな症状が現れる発作など、症状は多種多様です。
ただ発作の症状はほぼ一定で、同じ発作がおこることがてんかんの特徴です。

一方熱性痙攣は、小児が高熱を出したときに起こすけいれんで、一般的には良性の疾患です。発作は突然動きが止まり、顔色が蒼くなり目は上を向くか、一点を見つめ手足に力が入り、歯を食いしばります。次に手足をびくびくとひきつけ、徐々に間隔が長く弱くなっていきます。ほとんどが10分以内に終わるのが特徴です。
熱性痙攣の原因は明らかになっていませんが、高熱によって脳内の神経細胞が異常な電気信号を発生させ、痙攣や意識障害を起こす原因と考えられています。通常は自然に収まる発作なので、特別な治療は必要としませんが、初めてのけいれん、1歳未満のけいれん、左右差のあるけいれんの場合には、早めに小児科を受診してください。

てんかんの治療薬には、カルバトールがあります。カルバトールはてんかんの発作や高精神薬として使用される薬で、脳神経や末梢神経細胞のNaチャネルを遮断することで、発作を抑えます。カルバトールは即効性がなく、一定期間服用し続けることで徐々に作用が始まるのが特徴です。